〈欧州のハブ〉オランダの通いやすいグルメ教えちゃいます!
CAのここだけの話♪客室乗務員(CA)による「ここだけ」の話。第3回はオランダの航空会社に日本人CAとして乗務7年目の木村友香がお送りいたします。
▽近い将来訪れるかもしれないオランダ
SankeiBizの読者の皆様の中には、ヨーロッパ方面に海外出張に出られる方、また休暇をヨーロッパで過ごされる方も多くいらっしゃることと存じます。
私は乗務で日本-オランダ間を月3回往復しています。オランダの首都アムステルダムにあるスキポール空港はヨーロッパのハブ空港であり、ヨーロッパ各国への乗り継ぎが大変便利なことで知られています。そのため、オランダには旅行はもちろんですがトランジットで訪れる機会があるかもしれませんね。
また、イギリスがEUを離脱することを受けて、近い将来、日本企業含めグローバル企業の欧州拠点が法人税率の低いオランダに移転する動きがあるため、そうなれば日本人にとってオランダへ出張する機会は今後ますます増えるかもしれません。
▽日本人CAのおすすめは特に信頼できる!
日数が限られ、多忙な出張先では、自由時間は食事の時くらいということがほとんどでしょうから、いかに良いレストランに出会えるかはその国の印象を大きく左右すると思います。
機内で短期の出張で来られたお客様とお話をしていて、「オランダはご飯が美味しくないからな~。」とおっしゃられているのを聞くと、非常に残念な気持ちになります。ガイドブックの情報はたまに、観光客向けのところばかり掲載されていたり、あまりアップデートされていなかったりしますので、そういうところへ入ってしまえば無理もありません。しかしオランダ人の食に対する興味は一昔前とは比較にならず、特にアムステルダムはここ5年で外食の質が急激に向上していると言われています。私たちも実際、最近のアムステルダムにはユニークなコンセプトの素晴らしいレストランがわんさかあり、なかなか行き尽くせないと感じているのです。
そのため、私の便にお乗りいただいて、たまたまお喋りをしたお客様から「トランジットが長いから街に出る」、もしくは「1、2日オランダに滞在する」と聞くと、せっかくの機会、オランダで食を楽しんでいただきたい!(=お願いだから間違ったレストランには入らないで~!)と思い、頼まれてもいないのにすかさずメモにおすすめを書いて、お渡ししてしまいます(笑)。ついつい...。
何度も同じ国にステイする日本人CAは、毎回同じものは食べたくありませんので、現地の友人や同僚からおすすめレストラン情報を仕入れては積極的に足を運びます。しかし現地人の味覚と金銭感覚は、日本人のそれとは微妙に異なりますから、最終的には日本人目線で美味しく、かつコスパも良く満足できるレストランだけが生き残り、日本人の同僚間でそのリストが受け継がれていきます。
もし、「滞在先の近くでいいレストランはないかな」と思ったら、サービスの終わるタイミングを見計らって日本人CAに声を掛けてみてください。どの国に行かれるにしても、喜んでおすすめを教えてくれることと思いますよ。
今回はそのリストの中から、短期の滞在の合間にもアクセスしやすいおすすめレストランをご紹介いたします。これを教えたら同僚に怒られそうですが、“ここだけの話“、ということで。
・「Cafe Loetje Centraal」
質の良い赤身肉のステーキが味わえるステーキハウス。気取らない雰囲気とコスパの良さで地元民に大人気です。市内に数店舗ありますが、セントラル駅の目の前という好立地に近年新しくオープン。場所が非常に分かりやすいので待ち合わせもしやすい。テラス席もある店内は運河に面しているので、一気にアムステルダムに来た!という気分に。
筆者のおすすめは「Biefstuk ossenhaas(Beef tenderloin steak=17.95ユーロ)」。特製焦がしバターソースの添えられた赤身肉はさっぱりしていてペロリと食べられてしまいます。メニューにはありませんが、”with garlic”とオーダーすると、ガーリック風味をプラスしてくれる裏技も。
これにオランダ名物のフリッツ(フライドポテトマヨネーズ添え)とサイドディッシュのミックスサラダを頼めば完璧です。
朝8時から夜まで休憩なしでグランドメニューを提供しているので、長いトランジットの合間の微妙な時間帯にちょっと街で食事がしたい、というときにも便利。逆に週末や夕食時には混み合い、予約は6人以上でないと受け付けていないので、時間帯を少しずらして(例えば夕食なら17時半ごろ)行くことをおすすめします。
スキポール空港からセントラル駅までは電車で一本、約25分です。オランダは電車が遅れることもあります。短い時間のトランジットでは外出は決して無理をせず、また空港の外へ出られる際も飛行機は逃さないようにくれぐれも時間には余裕を持ってくださいね。
・「SkyLounge at DoubleTree by Hilton」
「Cafe Loetje」のあと、まだ時間に余裕があれば、そこから歩いて5分のこちらで食後のコーヒー、もしくは一杯はいかがでしょうか。「DoubleTree Hotel」の最上階にあり、アムステルダムの街が見渡せる景観スポットです。夏はルーフトップテラス席が最高!
コーヒー、紅茶類であればおかわり1回無料、プチフール(一口サイズのお菓子)が3つ付いて7.5ユーロとホテルのラウンジとしてはコスパ◎です。
・「Ron Gastrobar」
スキポール空港からタクシーで約20分(ちなみにオランダの流しのタクシーは高いので、私たちはよくuberを活用しています)。オランダ人で知らない人はいないスターシェフが経営するレストラン。シェフはミシュランを何度も獲得していますが、ミシュランの枠から外れてよりカジュアルに美食を提供したいというコンセプトで近年オープンしたのがこちら。予約をおすすめしますがホームページから簡単に予約可能。
・「Foodhallen」
「The Butchers」のハンバーガー、「Petit gateaux」のタルトなど、アムステルダムの人気店が出す屋台が集まったフードコート。複数人で行ってそれぞれ好きなものを食べるもよし、1人であらゆる人気店をつまみ食いするもよし。映画館や展示ホールが併設されており最近注目のスポットです。街の中心より少し外れにありますが、ゴッホ美術館や国立美術館などが集うMuseumpleinからタクシーで約10分なので美術館巡りの後に。週末は混み合いますが平日は比較的空いています。建物のすぐ裏に青空市も。
▽フードデリバリーアプリもおすすめです
地元の美味しいレストランで食事はしたいけど、時差ボケや長時間のフライトで出掛ける体力がない!というとき、私たちが使っているのが、携帯一つでレストランの食事を滞在先に届けてくれるフードデリバリーアプリ「UberEATS」です。UberEATS以外にも様々なアプリがありますが、UberEATSはあのタクシー配車アプリuberが始めたサービスで、驚くべきは、わざわざ時間をかけて足を運んでいた人気レストランが多数登録されていることです。
例えばスペアリブが絶品で、予約なしでは入れない「Cannibale Royale」、地元女子に大人気のサラダバー「SLA」など、話題のレストランの食事を部屋でグータラしながら楽しめるのは蜜の味(うひひ♪)。
キャンペーンによっては割引クーポンが適用され、食事代金から5~10ユーロ割引になるので大変お得です。
オランダに限らず、こういったフードデリバリーアプリは日本含む世界中で便利になってきていますので、出張の際にはチェックしてみるといいかもしれませんね。
※店舗の情報は5月21日現在で私が確認できている内容です。実際のご利用にあたっては、恐縮ですが読者の皆さんご自身でご確認をお願いします。
【プロフィル】木村友香
きむら・ゆか 慶応義塾大学卒業後、日本企業を経てオランダの航空会社に入社。日本人客室乗務員として現在7年目。中国・北京に5年半在住経験があり英語と中国語を話す。趣味は旅と食べ歩き。ステイ中はヨーロッパ近郊の街を訪れたりイタリア人講師の元で声楽を習うなどアクティブに過ごしている。
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このコーナーは株式会社AirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。