〈香港一人飯〉気軽に楽しめるソウルフードを満喫!

CAのここだけの話♪
吉川希さん

 SankeiBizの読者の皆さんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第6回は香港の航空会社に乗務4年目の吉川希がお送りいたします。

 香港と言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。夜景、パワースポット、ブルースリーなど魅力的な物がたくさんあります。でもやはりグルメを一番に思いつく方が多いのではないでしょうか。日本各地から香港へは直行便が充実しており、多くの観光客が訪れるだけでなく、アジア経済の中心地であり、機内でビジネスマンの方をよくお見かけします。そこで出張で香港を訪れる方の為に、一人でも気軽に入れるお店をご紹介したいと思います。

▽ローカルレストランの心得

 ローカルのお店では、おしぼりやティッシュが用意されていなかったり、テーブルが汚れている事がよくあるので、私は必ずウェットティッシュを持参するようにしています。また、香港ではオフィスのお昼休みは13時から14時です。この時間帯はかなり混み合います。必ず相席をするように言われますので、突然向かいの席に誰かが座っても驚かないでくださいね。ゆっくりと食事を楽しみたい方は、開店直後もしくは14時以降の遅めの時間が比較的空いています。お手洗いがないお店が多いので、事前に済ませておく事をおすすめします。

・「沾仔記」…海老がプリプリのワンタン麺

 このお店はビジネスの中心地の中環に位置し、世界最長のミッドレベルエスカレーター沿いにあるので、お仕事の合間に立寄やすいと場所ではないでしょうか。ミシュランンの星を獲得している人気店で、お店の売りはプリプリの海老が入った大きなワンタンです。一杯29ドル(約413円)とコストパフォーマンスも素晴らしいです。日本語のメニューが用意されているので、簡単にオーダーできます。私は辛党ですので、テーブルに用意されているラー油を少しずつ足して頂きます。

・「老點點心竹筒飯」…一人飲茶にぴったり

 飲茶は本来、大人数でターンテーブルを囲んでクルクル回しながら、みんなで分け合って食べるのが一般的です。しかし、私は「友達と予定が合わないけど、どうしても飲茶がたべたい!」という時があります。このお店は、飲茶の定番である、焼売や蝦餃(海老の蒸し餃子)が2つ入りの小さな蒸篭に入っているので、一人で行っても様々な種類を楽しむことができます。また、この店の卵蒸しカステラ馬拉●(=米へんに窯の穴かんむりを取る)(マーライコウ)は、一般的な飲茶レストランとは異なり、東南アジアの料理でよく使われるパンダンリーフ味の馬拉●(=米へんに窯の穴かんむりを取る)を提供しています。

 注文する時は、写真付きのオーダー用紙が置いてあるので、そこに個数を書いて店員さんに渡せば注文完了です。飲茶が初めての人でも簡単に注文することができます。お店の場所は、旺角駅E2の出口を出て、女人街を突っ切って、突き当たりを左に曲がるとすぐです。

・「上海香港麺家」…上海風おにぎり

 こちらのお店は、私が来港して間もない頃に、香港人の同期に連れて行ってもらい、ローカルフードデビューしたお店です。ほぼ英語が通じませんが、テーブルには英語の表記のメニューがあるので、それを使って指差しオーダーすれば無問題(モーマンタイ)です。店の名前に「麺」とありますが、個人的にお気に入りのメニューは、上海粢飯(上海風おにぎり)です。中にはサクサクの油條(揚げパン)とフワフワの豚鬆(豚肉を裂いた乾燥肉)が入っており、何とも言えない最高のコンビネーションです。餅米を使用しているので、一つで十分腹持ちします。また、豆漿(豆乳)も豆腐を飲んでいるかのような濃厚な味で必ずオーダーします。私は銅鑼灣でショッピングに疲れたら、ここで腹ごしらえをしています。銅鑼灣駅のF1出口の前にForever 21があり、その角を右に曲がり、ちょっと進むと右手にお店があります。

▽帰国直前の空港でもソウルフードがいただけます!

・「蝦麺店」…濃厚な海老のスープが絶品

 お店の名前からわかるように、こちらのお店は海老を惜しみなく使ったスープヌードルが味わえます。見た目は赤々しく一見辛そうですが、辛さはピリ辛程度で、スープが赤いのは海老の色です。トッピングは、シーフードやチキンなど8種類から選ぶ事ができ、麺はライスヌードルも選べますが、個人的には油麺(中華麺)がスープによく合うと思います。注文するときに店員さんに「イエローヌードル?(中華麺?)」と確認されます。最後の一滴まで飲み干したくなる絶品のスープです。灣仔駅B1出口を出て左に進み、左手に路面電車が見えてきたら左に曲がります。少し入り組んだ場所にあるので、グーグル・マップで「蝦麺店」と検索して場所を確認してください。 

・「翡翠拉麺小籠包」…帰国前に空港でラストミニッツ中華

 チェックインを済ませた後に、出発まで時間に余裕がある方は、空港で最後の食事はいかがでしょうか。このレストランのおすすめは担々麺と小籠包です。担々麺は注文後すぐに出てきますので、素早く食事を済ませたい時にありがたいです。辛いだけでなく胡麻が効いているマイルドなスープです。小籠包は時間が勝負なので、運ばれたらすぐに食べてみてください。レンゲに乗せて生姜を添えるとおいしく頂けます。香港国際空港第一ターミナル到着フロア5階にあります。

 短期の出張でハードスケジュールの方もいらっしゃるかと思いますが、少しでも香港のソウルフードを楽しんで頂きたいと思い、ご紹介させて頂きました。お時間の許す方は、私の独断と偏見で選んだお店に是非足を運んでみてください。

 ※なお、お店の情報は2017年6月時点のものです。メニューや価格に変更がある場合がありますので、あらかじめご了承ください。

【プロフィール】 吉川希

 よしかわ・のぞみ 関西学院大学総合政策学部卒業。大学時代にテーマパークでのアルバイトを通して接客業に興味を持つ。またイギリスとアメリカへの2度の留学経験を生かし、海外で働くことを目指す。新卒で香港の航空会社に入社し、現在香港在住4年目。休みの日はハイキングをしてリフレッシュしたり、香港人の同期に連れられ香港グルメを探求している。

 このコーナーは株式会社AirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。