インパクトのあるドレスで目立ったが、誰か分からず「unidentifiedguest(不明のゲスト)」(ロイター)と紹介された【拡大】
このドレスを見た欧米メディアも「まるで壁紙のよう」「ホテルのシーツ」「ジョーク?」と酷評。中国情報の日本語メディアのレコード・チャイナは、「ドレスは中国北部の伝統的な極彩色の花柄を全面にあしらった、目に痛いほどの派手なデザイン」とし、「近年、作品もないのに海外映画祭のレッドカーペットを歩く中国人女優について『売名行為』と批判されてきたが、今回のチャン・シンユーは売名にも至らなかったようだ」と辛辣(しんらつ)だ。
ほかの中国人女優は?
他の中国人女優も見てみよう。「ロレアル」と宝飾ブランド「ショパール」のイメージモデルとしてカンヌ入りした女優のファン・ビンビン(范冰冰)は「ラルフ&ルッソ」の淡い色の生地に緑の刺繍(ししゅう)を施したドレスを着用した。豪華なドレスに美貌が映えていると思ったのだが、中国ネットユーザーからは「中国風おやきのようなドレス」と揶揄(やゆ)されているとレコード・チャイナが伝えている。
また、女優リー・ビンビン(李冰冰)は「ズハイル・ムラド」の淡いブルーのドレスで「The Sea of Trees」プレミア上映に出席。こちらはディズニー映画「アナと雪の女王」のエルサのようだ。「クリスチャン・ディオール」のくるぶし丈のドレスを着た、モデルで女優のアンジェラベイビーは可憐(かれん)なイメージを醸し出していた。
昨年のカンヌ国際映画祭では、ウクライナ人リポーターが女優のアメリカ・フェレーラのドレスの裾に潜り込もうとする事件があった。今年は、かかとの低い靴を履いた女性が「レッドカーペットはハイヒール着用」と上映会入場を拒否され大論争が起きた。奇妙なドレスを着た“謎の中国人女性”など些細(ささい)なことかもしれないが、ファッションウォッチャーとしては、ハイヒール論争よりもインパクトがあった。(杉山みどり)