急行はまなすの上り最終列車を見送る札幌駅長=20日午後、JR札幌駅(杉浦美香撮影)【拡大】
午後10時すぎ。「昭和63年3月に運行を開始し、多くの皆様に愛されてきました。心から感謝いたします。新幹線という次のステージを迎えます」というアナウンスが流れた。定刻より約10分遅れで真っ白な制服に身をまとった島典賢・札幌駅長が出発の合図を行った。島駅長は動き出したはまなすに敬礼。車内の乗客に手を笑顔で手を振った。ホームの鉄道ファンたちから「ありがとう」という声がわき上がった。
旭川市から父親と弟と一緒にはまなすを見送った鉄道ファンの小学5年、佐藤翔蔵(とあ)君(11)は「撮るのも乗るのも大好き。カシオペアも見送った。将来は運転士になりたい」と話していた。