ATでゆったり走りたい大人向け
排気量アップでスポーツ性が強調されるかと思いきや、むしろ出力の余裕や静粛性、サスペンションの設定も含め穏やかな乗り味に仕上がっており、乗用車ライクなスポーツカーというのが全体的な印象。6速MT仕様もあるけれど、RFに関しては高速巡航時のややノイジーな部分も合わせて考えると、追い越し車線をしゃかりきになって走るよりも、AT仕様で走行車線を静かにのんびり流すのがちょうどクルマの性格ともに合っているかもしれないとすら思えた。
ロードスターはどちらかというと気ままなぼっち乗りで行くあてもなくどこまでも運転し続けたくなるクルマだったのに対し、このRFは隣に誰かを乗せたくなるクルマである。
走りのインプレッションはここまで。次週、後編は写真満載で内外装、使い勝手、そして電動格納ルーフについて見ていく。お楽しみに。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
■基本スペック
マツダ・ロードスター RF VS 6AT
全長/全幅/全高(m) 3.915/1.735/1.245
ホイールベース 2.31m
車両重量 1,100kg
乗車定員 2名
エンジン 直列4気筒
総排気量 1.997L
駆動方式 後輪駆動
燃料タンク容量 45L
最高出力 116kW(158馬力)/6,000rpm
最大トルク 200N・m(20.4kgf・m)/4,600rpm
JC08モード燃費 15.6km/L
車両本体価格 359.64万円