【CAのここだけの話♪】〈お待ちください!〉空の旅のイライラ、解消への近道は? (4/4ページ)

  • 笹子和代さん
  • 笹子さん。最近のフライトで訪ねたチューリッヒで
  • 笹子さん。香港の夕景をバックに
  • 笹子さん。スタンバイで呼ばれたサウジアラビアで
  • 羽田から香港へ向かう機内からみえる富士山
  • 香港の昼の景色
  • 飛行機の機内


 またある時は、日本発の路線で人気のお土産・日本産フルーツを持ち込み、「私の苺や桃やぶどうの上に荷物を置くな!」と喧嘩をしている人も見かけました…。荷物棚はお客様みんなのもの、周りの乗客とうまくコミュニケーションをとって上手にスペースを使いましょう。どうしても近隣の棚に入らない場合には、喧嘩になる前に優しくCAを呼んでくださいね。

◆降りるときも余裕をもって…思わぬ幸運も?!

 目的地に到着し、ドアが開かない時から、我先にと立ち上がり、他のお客様が荷物を取れないほど通路を占領しているお客様。急ぎたい気持ちはわかりますが、早く飛行機を降りたところで、早く空港を出られるとは限りません。

 降機後、普通は入国審査とチェックインした荷物が出てくるのにも時間がかかります。

 私の会社では、到着後、お客様が降りる時にコクピットのドアを開けていることも多いので、興味のある方はちらっと中をのぞくチャンス! 他のお客様がほとんど降りられた頃にCAに話しかけたり、パイロットと一緒に写真を撮ってもらうのも楽しいですね。

 また、急いで降りて忘れ物をしたとなると大変です。乗客の降機後の再搭乗は禁止されていますから、降りる時には慎重に確認しましょう。

 飛行機はAからBへの移動手段。とはいえ大事な旅の一部です。無駄な時間や動きをなくして、ストレスフリーな旅にしてくださいね。

【プロフィール】笹子和代

 ささご・かずよ 大阪外国語大学卒、シンガポール航空客室乗務員、新潟放送アナウンサー、現在香港の航空会社で客室乗務員として勤務し7年目。香港と東京に在住。フリーアナウンサー・通訳・英語や日本語のスピーチトレーナーとしても活躍中。

 このコーナーはエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。

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