【木下隆之の試乗スケッチ】ボルボXC40 打倒ドイツ勢へ“真逆”の販売戦略 (1/3ページ)

  • ボルボのXC40
  • XC40のインテリア


 ボルボXC40の日本試乗会が行われたのは秋深まる爽やかな北海道・函館だった。いまから2カ月前のことになる。まだ雪が降る前のことだったし、だからサテンのシャツに薄いカーディガンを羽織っただけの軽装でも風が心地よかった。今思えば、一番いい季節に北海道にいたのかもしれない。

 函館空港に到着したのは午前11頃だった。それから空港で待機していたXC40に乗り、北の食事を楽しみつつ1時間ほどのドライブをしたのちに、試乗拠点となる瀟洒なホテルにチェックイン。荷を解いてからあらためて、何台かのXC40に乗り換え、大沼湖周辺のドライブコースを堪能したのである。

 力の入れように圧倒された

 それにしても今でも思い出されるのは、今回はボルボが国内展開するオールラインナップ試乗ではなく、新型XC40に限ってのドライブだったにも関わらず、たっぷりと2日間もあてがわれたことだ。ホテルで待機していたXC40は10数台もあった。それぞれ仕様が異なる。よくもまあこんなにもたくさん、北海道まで運んだものだよなぁ~と感心するとともに、ボルボジャパンのXC40への力の入れように圧倒されたのだ。

 このところのボルボの勢いは凄まじい。日本市場がシュリンクしていると言われているのに、ボルボの販売は伸びている。特に売れ筋のクロスオーバーは飛ぶ鳥を落とす勢いだ。ボルボが記録した2017年の登録台数は日本だけで約1万5000台だったのに、2018年の受注見込みはXC40だけで4000台だというのだからまさにドル箱だ。その数字は、いかにコンパクトクロスオーバー市場が過熱しているかを語るものだし、そこにかけるボルボの意気込みには感心しきりなのである。

 それが理由で、XC40は豊富なグレード構成でライバル勢を迎え撃つ。試乗拠点に10数台ものXC40が並んでいたのは、バリエーションが豊富だからである。

エンジン構成は変則的