北陸・北海道新幹線の延伸区間、工期短縮を検討 政府・与党

 

 北陸と北海道の両新幹線の延伸区間の工期を3~5年ほど短縮し、同区間の開業を前倒しする方向で政府・与党が検討を始めたことが30日、分かった。

 観光振興や企業誘致に向けて沿線自治体の要望が高まっているためで、約5400億円の追加費用が必要とされる。国土交通省は5月上旬に開かれる与党のプロジェクトチーム(PT)に財源の確保策を示す予定だ。

 北陸新幹線は金沢-敦賀間が2026年春ごろ、北海道新幹線は新函館(仮称)-札幌間が36年春ごろの開業がそれぞれ予定されている。自治体側は工期を短縮し、開業を北陸で最大3年、北海道で最大5年早めるよう求めていた。

 約5400億円の財源のうち約2000億円は、JR各社が建設中の区間で将来支払う使用料を担保とし、施設を所有する鉄道建設・運輸施設整備支援機構が金融機関から資金を前借りして捻出。さらに地元自治体が約1000億円を負担し、残る約2400億円は新幹線の建設に現在充てている年間700億円の国費の上積みで賄う案が浮上している。

 与党PTは国交省の検討や自治体の要望を踏まえ、夏までに政府に延伸区間の工期短縮を申し入れる方針で、15年度予算の概算要求から反映させたい構え。だが国や自治体が財政難に苦しむ中で、財源確保をめぐる調整は難航が避けられない。

 財務省は国費の上積みに消極的で、見返りに他の公共事業の削減を国交省に求めるとみられるが、国交省は「現実的には削減は極めて困難」(国交省幹部)と難色を示している。