人民元を11月にもSDR採用 IMF方針、ドルや円と並ぶ国際通貨へ

 

 国際通貨基金(IMF)が中国の通貨・人民元を11月中にも、特別引き出し権(SDR)と呼ぶ準備通貨に採用する方針を固めたことが26日、分かった。ロイター通信が報じた。今年は、IMFによる5年に1度のSDR構成通貨の見直しの年に当たる。ロイターによると、IMF関係者は人民元のSDR採用について好意的な結論を盛り込んだ報告書原案をまとめたという。

 IMFは早ければ11月下旬にも理事会を開き、人民元をSDRに採用する可否を正式に決める方針だ。

 人民元をSDRに採用する最終的な決定は、IMFの理事会が行い、総議決権の7割以上の賛成を得る必要がある。正式に採用が決まった場合、準備期間を経て来年10月にも人民元がSDRに組み入れられる見通しだ。

 SDRは米ドル、円、ユーロ、英ポンドの4通貨で構成する仮想合成通貨で、IMFへの出資比率に応じて加盟国に供与されている。

 

 通貨危機などで外貨が必要となった加盟国が、SDRと引き換えに他の加盟国から必要な通貨の融通を受けることができる。人民元が採用された場合、4通貨に加えて人民元も融通してもらえるようになる。

 人民元の国際化を進める中国は、SDRへの採用を強く求めていた。IMFのラガルド専務理事らは、財務基盤強化につながるとして前向きだった。IMFの古沢満宏副専務理事は今月、人民元をSDRにする判断時期について「11月か12月の理事会で決める。結論が年を越えることはない」と述べていた。

 一方、米国や日本などはSDRの採用に慎重な姿勢を示していた。