豪次期潜水艦選定 中国外相が日本参加について牽制

 

 中国の王毅外相は17日、オーストラリアの次期潜水艦選定手続きに日本が参加していることについて「日本は第二次大戦の敗戦国であり、戦後、武器輸出に関して日本の平和憲法や法律は厳しい制約を受けている」と述べ、日本やオーストラリアを牽制(けんせい)した。

 訪中しているオーストラリアのビショップ外相と行った会談後の共同記者会見で質問に答えた。

 王氏はさらに「オーストラリアは日本との軍事協力を行う際、こうした歴史的な背景に注意を払い、アジア各国の人々の感情を十分考慮してほしい」と話した。

 ビショップ氏は訪中前に日本を訪れ、岸田文雄外相や中谷元・防衛相らと会談、オーストラリアの次期潜水艦の共同開発をめぐって意見交換した。19日まで中国に滞在する。(共同)