米FRB、金融政策を据え置き 海外経済減速懸念 年内利上げは2回か
【ワシントン=小雲規生】米連邦準備制度理事会(FRB)は16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げの見送りを決めた。海外経済の減速が米国に与える悪影響を懸念し、主要な政策金利を0・25~0・5%に据え置いた。FRBは年内の利上げ回数は2回にとどまるとの見通しも示唆。イエレン議長はFOMC後の記者会見で「利上げを慎重に進めることで雇用環境改善の継続を確実にできる」と述べた。
FRBは会合後に声明を発表し、米国経済は緩やかに拡大していくとする一方、「海外経済や金融市場の推移がリスク」と警鐘を鳴らした。
声明と同時に公表した経済見通しでは、2016年10~12月期の実質国内総生産(GDP)成長率見通しは2・2%と昨年12月時点から0・2ポイント下方修正。物価の目安とする個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率見通しも0・4ポイント下方修正し、1・2%とした。
また、16年末の政策金利の水準予想は0・875%と昨年12月の1・375%から大幅に下がった。年内に0・25%の小幅な利上げを2回実施するのが適当と考えるFOMC参加者が多かったためだ。
ただ、イエレン議長は、日欧中の金融緩和などで、「景気が予想より強くなるリスクもある」として、今後の経済環境を踏まえて柔軟に追加利上げする姿勢を強調した。
FOMCの投票メンバー10人のうち9人が利上げ見送りに賛成したが、カンザスシティー連銀のジョージ総裁は反対し、0・25%幅の利上げを提案した。
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