国交省、成田・関西の両空港で入国審査場にも優先レーン
国土交通省は18日、成田と関西両空港で30日から、国際会議の参加者や重要なビジネス客の入国審査の手続き時間を短くできるよう「ファーストレーン」(優先レーン)を設置すると発表した。数十分かかっている入国審査を大幅に短縮してスムーズにし、都心部へ移動しやすくすることで、ビジネス客の取り込みや会議の誘致を狙う。
成田に8レーン、関西に4レーン設置する。利用者は事前に航空会社からクーポンを配布され、審査場の入り口にいる係員に提示する。1便当たりの対象人数は各空港で決める。
国内主要空港の保安検査場では以前から優先レーンを設けているが、入国審査場の優先レーンは初。羽田空港などへの早期設置も検討する。
一方、成田国際空港会社(NAA)はチェックインや手荷物預け入れを旅客自身でできる機械を導入するなど、出国手続きのスピードアップも検討している。従来30分~1時間かかるのを、10分程度に短縮するのが目標で数年以内の実現を目指す。
成田空港では2015年、国際線の外国人旅客数が前年比23%増の約1250万人と2年連続で過去最高を塗り替えた。出発のピーク時間帯には、チェックインや保安検査場に長い列ができる。
そこで、NAAは航空会社と協力し、旅客自らが手続きできるチェックイン機械を増設。新たに自動で手荷物を預け入れられる機械も導入する。航空会社の職員がカウンターで手続きするより効率が上がる。既に羽田空港の国内線で機械を導入している全日空によると、処理能力が2.2倍になったという。
保安検査場の混雑状況をセンサーで把握、人の少ない列を電光掲示板で示す仕組みも検討。NAAは、3月下旬に発表する次期中期経営計画に盛り込む方針だ。
NAAには出国手続きが早く済めば、空港内での買い物や飲食を楽しむ客が増えるとの狙いもある。宮本秀晴戦略企画室長は「待ち時間を減らし、ストレスなく空港を利用してほしい」と話す。
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