ADB総裁、中国「ハードランディングにならず」 財政・金融政策、実施に余地
記者会見するアジア開発銀行の中尾武彦総裁=23日、東京都千代田区
アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は23日、東京都内で記者会見し、中国経済について「財政政策も金融政策もまだ実施する余地があり、ハードランディングにならない」との見方を示した。
アジア経済の動向は「存在感が大きい中国が減速し、スローダウンの印象が強い」と指摘する一方で、市場改革を進めるインドやインドネシアなどを例に挙げ「非常にポジティブな面もあるし、そういうところにさらに支援を続けたい」と強調した。
ADBとして、気候変動に対する取り組みへの支援や、アジアで増大するインフラ資金需要に対応するため貸し出しを強化していることも説明した。
中国が設立を主導したアジアインフラ投資銀行(AIIB)との協調融資については「今年4~6月にも実際のプロジェクトが承認される見通し」と述べた。AIIBの効率性を重視した案件の審査・承認はADBと異なる組織運営だが「互いに補完し合うことがより多くできる」として協調融資に意欲を示した。
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