朴大統領、北朝鮮に警告「核放棄なしに生存できないことを思い知らせる」
会談前に朴槿恵韓国大統領(右)と握手する安倍首相=3月31日、ワシントン(内閣広報室提供・共同)
【ワシントン=小島優】安倍晋三首相は3月31日午後(日本時間4月1日未明)、米ワシントンでオバマ米大統領、韓国の朴槿恵大統領と個別に会談した。オバマ氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐる日本政府と県との訴訟の和解を受け、移設計画の遅れに懸念を表明。首相は移設方針は不変と説明し理解を求めた。朴氏とは昨年末の慰安婦問題をめぐる日韓合意の確実な履行を確認した。
日米首脳会談で首相はオバマ氏の懸念に対し、辺野古移設が「唯一の解決策だ」と強調するとともに、3本の訴訟を抱えており「急がば回れの考えのもと和解を決断した」と説明した。オバマ氏は「首相の戦略を全面的に理解し信頼する」と述べ、日米の緊密な協議の必要性を指摘した。
オバマ氏は、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)での訪日にも言及。「大統領として訪日する最後の機会だ。日米関係がさらに良くなるよう努力したい」と述べた。
日韓首脳会談では、北朝鮮による日本人拉致問題や南北離散家族問題といった人権問題の解決に向けて協力することで一致。首相の呼びかけに朴氏は「韓国も同様の問題を抱えている。協力し、そういった家族の皆さんに寄り添って協力していきたい」と述べた。
日米、日韓両首脳会談に先立ち行われた日米韓首脳会談では、北朝鮮による核実験や弾道ミサイル発射といった挑発行為に対し、3カ国の安全保障分野での協力が極めて重要であるとの認識で一致した。
会談後の記者発表で首相は「日米韓が安全保障分野で緊密に協力していく必要がある」と指摘し、オバマ氏も同様の認識を示した。朴氏は北朝鮮への対応について「重要なことは、北朝鮮に核放棄なしには生存できないことを思い知らせることだ」と強調した。
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