桜井日銀審議委員が就任会見「景気、悲観すべきではない」

 
日銀の審議委員に4月1日付で就任した桜井真氏=1日、東京都中央区(飯田耕司撮影)

 政府は1日、サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表の桜井真氏(70)を日銀審議委員に任命した。桜井氏は同日記者会見し、日銀が2%の物価上昇率達成を目標に3年間実施してきた金融政策に対し、「大胆に実行してきた。60%は達成している」と述べた。その上で、平成29年度前半ごろの達成目標については「景気の基調を崩すことなく進めるべき。金融政策は乱発すべきでない」とも指摘し柔軟に政策判断していく姿勢を示した。現状の景気については「下振れリスクが高いが、雇用、企業収益もいい。特に悲観すべきではない」と述べた。

 桜井氏は3月31日に任期満了で退任した白井さゆり氏の後任で、任期は5年。日本輸出入銀行(現在の国際協力銀行)の研究員を務めた国際金融の専門家。桜井氏は「マスコミに登場してこなかった」と話す通り、知名度は低いが、安倍晋三首相の経済政策でのブレーンでもある内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授らとの交流も長い。会見では「簡単ではないが、任期中に2%の物価目標を達成したい」と意欲を示した。

 国債買い入れをさらに増やす量的金融緩和については、「限界はまだ先だが、選択肢を広げることも大事」と述べた。今年2月に導入したマイナス金利政策については、「(市場金利が下がるなど)金融市場への効果は早かったが、実体経済へはこれから」と理解を求めた。