自民・高村氏VS民進・岡田氏「取り消せ!」「取り消さない!」と応酬 おおさか維新・片山氏も参戦し…
NHK党首級討論詳報(2)=詳報(1)から続く
--野党は廃止法案の審議を求めているが
高村氏「私ねぇ、2週間くらい前に自民党の国対に『これ、審議するの?』って聞いたことがあるんです。そうしたら『共産党からは審議しろっていう話がどんどんあるけれども、(当時の)民主党からは一度もそういう話はない』と。『一部の民主党の議員は審議しないでくれとまで言ってきている』と」
岡田氏「何を根拠にそんなこと言ってるんですか! 失礼でしょ!」
高村氏「私はそれを自民党の国対から…」
岡田氏「きちっと誰が言ったか明確にしてください!」
高村氏「自民党の国対から聞いていると」
岡田氏「そんな失礼な話はない! 取り消せ!」
高村氏「取り消さない! 自民党の国対がウソついたかどうかって話を…」
岡田氏「明確にしろ!」
志位氏「事実関係としてですね、衆院議院運営委員会の場で、民進党も共産党もみんな共同して…」
岡田氏「明確に誰がどうしたか、どういう場で言ったか(を高村氏は明らかにすべきだ)。われわれはきちんと審議を求めていますから」
高村氏「私が自民党国対から聞いたということは事実です。自民党の国対が私にウソをつく必要は全くないと思っています」
--山口さんに聞きましょう
山口氏「平和安全法制(安保関連法)はもうすでに実施されているんですね。アメリカだけではなくて、ヨーロッパやASEAN(東南アジア諸国連合)諸国、あるいはインドやオーストラリアなどもこの法制に賛同しているんです。現実に北朝鮮の核実験が起きたり、あるいは、たびかさなる弾道ミサイルの発射が起きている状況で、やはり日米同盟がしっかり機能する、こういう法制を作ったことは大事だと思います。廃止法案をお出しになっているっていうのは、それだけでは、単に『平和安全法制、反対します』ということの延長に過ぎないんですね。国会の会期は限られています。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)など優先課題をしっかり議論すると、そのことでもう精いっぱいだと、われわれは思います」
--片山氏に聞く。憲法改正議論も念頭に置きつつ安保関連法のことをどう考えるか
片山氏「安保法制について、私、審議すればいいと思う。ただ、いろんな人から聞くに、どうも与党も野党もやりたくないらしいと。そういう噂が流れているんですよ、院内に。私はやったらいいと思う。与党も野党も堂々とやったらいい。これだけ多くの人が『違憲』『違憲』っちゅうのはね、やっぱり違憲なんですよ。よろしくないんですよ。だから、私は、合憲の範囲に、多くの人が『まぁまぁ、そのへんまでは合憲かな』っちゅうふうに修正すべきだと思っている。集団的自衛権をもう少し限定的に、もう少し抑制的に、まあ国民の皆さんが『そうだな』っちゅうね、米艦防護なんかを中心にして、日本の周辺で、そういうふうに直すべきだとわが党は思っていますよ。しかし、堂々と審議するのはね、私はやったらいいと思う。(野党内に審議を忌避する向きがあると)聞いてることは事実ですから。与野党ともやりたくないと。はっきり言っておきます」
岡田氏「そんな根拠のないことを言っちゃダメですよ、片山さん」
片山氏「聞いてるんだから」
岡田氏「『聞いている話』で、こういう公共放送の場で言うのは間違ってますよ」
発言者不詳「あなたは野党ですか?」
片山氏「野党だよ!」
=詳報(3)に続く
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