(2)「主義として絶対に領収書はもらう」

舛添都知事BSフジ生出演
舛添要一都知事(石野哲郎撮影)

 《CMが終わり、依然として硬い表情を崩さない舛添知事》

 《質問は飲食代の処理に移る。東京都世田谷区の自宅近くの天ぷら店、イタリア料理店や湯河原の別荘近くの回転すし店など。これらの支払いも政治資金収支報告書に記載があった》

 --これは政治活動の飲食だったのか

 「名目がそうなっていれば政治活動ということで。これも、とにかく先ほど申し上げたように、一つ一つ領収書があるのか、どういう状況だったのか、今、一生懸命調べています。その上でお話をしたいと思いますけれども、基本的には政治活動に使うのは政治活動だという形で書いてあるはずなんです」

 --政治活動と処理されていながら、家族で行ったのでは、という疑惑が出ていることについてどう思うのか

 「そのことについて、とにかく調べさせてください。隠すということではなく、精査しないと本当に分からないので。分からない状況で正しいことを言えません。疑惑を持たれた以上、政治家としてきちんと説明する必要がありますから。その作業のための準備をしているということです」

 《司会者は、使われた飲食店について国会に近い東京の永田町や赤坂ならば分かるが、そうではなく自宅や別荘に近いと指摘。番組の取材でも湯河原の回転すし店で、「都知事になる前に来ていた。仕事という感じではなかった」という話をしている人がいた、と追及した》

 --「政治目的」のはずが、自宅や別荘の近くでの飲食に使われ、家族だんらんで使われた疑惑があるのでみんな騒いでいる

 「それはですね、事務所なんですね」

 --自宅も湯河原もか

 「ほぼ同じところに事務所があるのは事実。したがって、事務所関係の仕事をすることは当然ある。それを含めてどうだったか、過去のことを調べてみないと分からないので全力で調べている。できるだけ早く明らかにして説明したい」

 --領収書が見つかっても、誰と行ったかは書かない。舛添さんにしても、政治活動として証明するのは難しいのではないか

 「どういう資料がそこにあるのか、がんばってやっている。全ての資料を精査してやりたいと思っています」

 《食事から湯河原のホームセンターでの買い物に質問が変わった。ペットのエサやガーデニング用品を買っていたという証言が紹介される》

 --これを政治資金として処理するのはどうなのか

 「副店長はそう言っているが、本当に何を買ったのか。ホームセンターはいろんなものを売っているので、そういうことを調べている。領収書があるのか、何日にいったのか精査しないと分からない段階で正しいことは言えませんから」

 --舛添さんは何でもかんでもレシートや領収書はもらうのか

 「レシート領収書はもらっている。主義として絶対にレシートや領収書はもらう」

 --あて名は舛添要一か、事務所なのか

 「そこは精査してみないと」

 --自身でもらうのだから、意識してもらうのでは

 「私の場合は1人で動くというよりも、ほとんど秘書がついている。秘書がかわりに出すときも。誰がどういう風に出したかも調べないとわからない」

 --ペットのエサやガーデニング用品だったかもしれないし、事務所の備品かもしれない、そこはハッキリさせたいという理解でよろしいか

 「そうです。今言って正しくないといけないので、調べさせてください」

 --ペットのエサやガーデニング用品を政治資金で処理するのは

 「それはないんじゃないかと思いますよ。調べますけど、それはまずないと思う」

 --政党助成金を使って金魚のエサを買っていたらおかしい

 「確認したいと思います」

 《司会者は、舛添知事が国会議員時代、民主党の政治とカネの問題について鋭く質問をしていたことを振り返った》

 --この点で疑惑を向けられるのは、じくじたる思いでは

 「非常に恥ずかしいと思っている。中身を精査したいと思う」

 --疑惑が出ただけで、じくじたる思いか

 「調べてみないと分からないが、私の資質に対して厳しい目が向いているということは反省しないといけないし、きちんと都民のために全力を挙げて仕事をして信頼を回復したい」

 --なぜそんな目を向けられていると思うか

 「疑惑が出てくること自体が反省しないといけない」

 《ここで司会者は、前大阪市長の橋下徹氏が更新したツイッターを紹介。舛添氏への私信として、一度都民に謝ることを促す内容だった》

 「批判は受け止めて襟を正す。その前に事実を調べないといけない。それをやっている」

 --舛添さんからすれば、何をしたのかをこれから証明するのだから、今の時点で有権者に謝る理由はあると思っているのか、どうなのか

 「大変なご迷惑、ご心配をおかけしているので、本当に申し訳ないと思っております。ただし、調べることは必要だと思う」

 --橋下さんの言いぶりは早いと感じるか

 「いろんな方の声は謙虚に受け止めたい。コメントして『そうじゃない』と、いろんな方の発言に言う立場にない」