(3)以前の会計担当者の話には「いろんなプライバシーの問題が」

舛添都知事BSフジ生出演
舛添要一都知事(荻窪佳撮影)

 《司会者は、舛添知事が繰り返す「調査」について、どのように進めているのかを問いただした》

 --今やられていることは、例えば、これは政治資金報告の修正、これは全くの間違い、これはちょっと言い逃れできない…というように「トリアージ」、分別をしているという風に理解していいのか

 《トリアージとは多数の負傷者をけがの大きさや、緊急度などによって分類し、治療や搬送の優先順位を決めることだ》

 「分別、それもちょっと誤解を招くかもしれません。とにかく全体調べてみないと。先ほども言ったように、もう解散している団体ですから、しっかり正しいことを言うことが目的。今やっていますのでお時間を下さいとお願いしてるわけです」

 《話は過去にさかのぼり、舛添知事が国会議員時代の会計処理の方法などについて広がっていく》

 --こういう問題は全部、国会議員の時のお話。知事になってからは天ぷら屋だとか寿司屋だという資料はまだ僕らのところに来ていない。やはり都知事になった後は政治資金の処理の仕方が変わったのか

 「非常に厳格に、あの、ま、前、前がですね」

--前があれだったということではなくて

 「そうすると前が非常にでたらめだったようになる…。しかしやっぱり、知事として恥ずかしくないようにしっかりやっているつもり」

 《「前がでたらめだったようになる」と苦笑いを浮かべる舛添知事。スタジオに舛添知事と反町フジテレビ報道局政治部編集委員の笑い声が響く》

 --知事になった後に会計システムを変えたのか

 「かつての会計担当者がもう、退職されて」

 --人が代わった

 「しかし、その方のプライバシー、名誉がありますからそれはもう申し上げないで。だから、代えましたけどさらに今回のこういうことを受けて、なぜこうなったんだろうということをよく調べて、さらに改善をして。もうこういう疑惑を持たれないようにするにはどうすればいいかと、全力を挙げてシステムの改善とか、人を代えるとかいうようなこともやりたいと思ってます」

 《司会者は、政治資金規正法上の会計処理のあいまいさを指摘。舛添知事も国会議員時代、ある程度ゆるい処理をしていたのではないかと推察するが…》

 --橋下徹さんは(ツイッターで)「国会議員だってこの程度のことはある」と。まさに国会議員時代の舛添さんのお話。国会議員の時っていうのは政党助成金が来ている。政治資金規正法では誰宛の領収書かなんていうのははっきりしなくてもいいように処理できる。例えばその領収書が舛添要一宛の領収書、舛添事務所宛の領収書、「上様」でもそこの部分は年月と使途目的とか金額が書いてあればいいというのが政治資金規正法上のルール。その意味で言うと…

 《舛添知事は言葉をかぶせるように》

 「もうちょっと厳しかったような気が…」

 --電話して聞いたらそういう風に言われた

 「私はその経理の担当じゃなくて、ちょっとそこはまた不明確なことは申し上げられないと思いますけども」

 --やっぱり国会議員だったらこういうことはあるって橋下さんが言われるように、舛添さんは新党改革、その前の自民党とかでお金の処理の仕方もそれぞれが皆さんお考えになるんじゃなくて、横の議員とか他の秘書官の連携とか見ながら、情報交換しながらやってる部分もあるという風に聞く。その意味において、だいたい皆、案配の中でやっていたという、こういう理解は間違いか

 「だから、そこはケース・バイ・ケースで。全ての事務所がどうだっていうことではなくてですね、まあ今思い出してみてどうかなって、そんな感じです」

 --国会議員時代に会計担当秘書に対してどういうルールにのっとってやれというような指示はどういう風にしていたか

 「それは法にしっかり基づいてやりなさい。それだけです」

 --どこまで厳密、厳格にやるのかというのも、正直言ってなかなか難しい法律ではないか

 「われわれは朝から晩まで国会で、最終的に私も見ますけれども、この細かいところを含めて基本的にはそれの担当の秘書がいるわけですから、そのために秘書がついてるわけで。そういう人たちがしっかりと議員の代わりになってチェックをするっていうのが、どの議員の常識もそうな気がしますけど」

 --最終的にこの国会議員時代の政治資金の報告書の誤記、ミスについては記載責任者か会計担当責任者の問題になる

 「ですよね」

 --国会議員が責任を取るということではなくて、記入者ないしは責任者の問題であるという視点に立ったときに、この問題の解決を図るのは舛添さん自身はどこまで関与できる問題なのか

 「間違ったものが出てきたとか、おかしいってことになれば、国会議員ですから監督責任があるわけです。彼がやったから知りませんというようなことは申し上げないです」

 --国会議員時代の会計責任者の人をきちっと表に出して、しゃべらせるつもりは

 「いや、まず、調べてみないと」

 --調べる対象がその人ではないか

 「今、法的な側面をおっしゃって、政治資金規正法違反じゃないかと。会計責任者が法律上そうだっていうけど、しかし、国会議員として政治家として、法的責任はないかもしれないけど、私は道義的責任、これは免れないと思ってますので、それに対してしっかりとした態度を取りたいので、今徹底的に調べていると」

 --道義的責任があるかどうかをはっきりさせるために調べているという理解でよいか

 「いや、それはちょっと」

 --じゃあ、意味が違ってくる

 「いやいや、違う。今、法律上こうだっておっしゃったけれども、私が(当時)国会議員なわけですから、例えば道義的にそういうことがあるっていうのは、これはよろしくないというならば、それに従って対応は考えないといけないよと」

 --責任者がいるなら、その人が出たらどうか、という意味だが

 「いや、でも退職なさってますから。私の責任でしっかり調べているということで、ちょっとお待ちいただければと思います」

 --今、辞めた人とコンタクトは

 「それも含めてちょっと今ここでは申し上げられません。いろんなプライバシーの問題もございます」

 --法的な問題に発展した場合は

 「だからそれを調べてるんです。それ調べてるのにその前にもう、そこまで先におっしゃっても、答えようがないですよ」

 《「法的な問題は」との質問に声を大きくする舛添知事》

 --会計責任者を隠そうとしているのか

 「違いますよ。そういうことじゃないですよ。退職なさってるんですよ」

 --退職している関係上、その人に取材などがかかることを考えると、自分のところで明らかにしたいということか

 「そうです。自分の事務所で、まずしっかりしたいということです」

 《隠そうとしているのではとの疑問を投げられ、舛添知事はさらに声を大きく反論した》