企業収益の改善テンポ鈍化 5月の景気判断、2カ月連続据え置き

 

 政府は23日発表した5月の月例経済報告で、全体の景気判断を前月と同じ「このところ弱さもみられる」とし、2カ月連続で据え置いた。住宅建設の判断を引き上げた一方、企業収益は引き下げた。

 石原伸晃経済再生担当相が23日の関係閣僚会議に提出した。景気の先行きに関しては前月に続き「熊本地震の経済に与える影響に十分留意する必要がある」と指摘した。

 個別項目では住宅建設を前月の「おおむね横ばいとなっている」から「このところ持ち直しの動きがみられる」へと9カ月ぶりに上方修正した。日銀のマイナス金利政策による住宅ローン金利の低下などで住宅需要が増えたと判断した。

 企業収益は新興国経済の減速や円高株安が響き、改善傾向は維持したものの「そのテンポは緩やかになっている」と2カ月ぶりに下方修正した。

 その他の項目はいずれも前月の判断を維持した。個人消費は「消費者マインドに足踏みが見られる中、おおむね横ばいとなっている」、設備投資も「持ち直しの動きがみられる」で据え置いた。