デフレ脱却が最優先の課題

2016参院選 経済政策を問う!
参院選の比例代表への候補者擁立を発表する、日本のこころを大切にする党の中山恭子代表(右)=5月9日、国会内

 □日本のこころを大切にする党・中野正志幹事長

 日本のこころを大切にする党は、経済を重視し、デフレ脱却最優先を主張している。アベノミクスは成功だった。しかし、2014年4月に消費税率を5%から8%に引き上げてしまった。あのタイミングでの消費税増税は失敗だった。

 わが党は、昨年起きた中国の経済減速に早急に手を打つべきだと考え、昨年11月4日、首相官邸に「経済の現状を踏まえた緊急提言」を提出した。

 提言には、消費税率引き上げの再延期とともに、11兆円規模の緊急財政出動をすることと、景気回復の遅れの影響を被る子育て世代への支援を入れた。前述のように、消費税増税で縮小した日本経済には10兆円程度の国内総生産(GDP)ギャップがあり、それを上回る財政出動が必要だと考えたからだった。

 しかし、昨年度の補正予算は総額でわずか3.3兆円だった。反対はしなかったが、規模が不足していた。

 経済は今年さらに低調となり、本年度の本予算の執行を前倒しして、補正予算を早急に組むことになった。やはり、昨年度の補正予算をもっと増やしておくべきだった。

 アベノミクスが成功したというのは、一昨年4月の消費税増税までは経済が成長していたからだ。民間消費が停滞したのは消費税率8%への引き上げ(増税)以降だ。それまでは、2015年の民間消費が307兆円(プラス14兆円)になるペースで伸びていたのだ。

 消費税率を引き上げていなければ、15年のGDPは、499兆円(実際の値)に17兆円がプラスされて513兆円になったかもしれない。14年のGDPは487兆円だから、成長率は5%を超えていたのだ。

 中国経済の退潮で下がったかもしれないが、デフレからは脱却していた。そして、アベノミクスの「新三本の矢」である、GDP600兆円達成に必要な名目の3%成長は、昨年度のうちに実現できていたはずだ。

 問題は消費税率を引き上げたことだったのは明白だ。

 その一方で、税収は税収弾性率を1.08とみれば、毎年5.4%で伸びていた。1年目の税収は税率を引き上げたときより低いが、2年目で追いつき、3年目では追い超す伸びだった。決して夢物語ではなく、デフレ脱却とは、こういう経済成長による税収増を実現することなのだ。そして、それは安倍晋三首相や黒田東彦日銀総裁は、今でも目指している経済の姿でもある。

 「デフレ脱却最優先」。わが党はこのことを第一に主張する。

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 2日は新党改革を掲載します。日本のこころを大切にする党の2回目は15日掲載予定です。

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【プロフィル】中野正志

 なかの・まさし 党幹事長兼国会対策委員長。国土交通大臣政務官、経済産業副大臣などを歴任。東北学院大学法学部卒業後、宮城県議などを経て、1996年10月の衆院選で自民党から初当選。衆院議員を3期務めた後、2013年の参院選で日本維新の会の比例代表で初当選。次世代の党を経て現在に。68歳。宮城県生まれ。