自民党・塩谷立政調会長代行

2016参院選 経済政策を問う!
自民党・塩谷立政調会長代行

 ■新三本の矢で「成長と分配の好循環」確立

 アベノミクス三本の矢(「大胆な金融政策」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」)によって回り始めた経済の好循環を、決して一時的なものとして終わらせてはいけない。経済の好循環の歯車を回し続け、特に、過去最高を記録した企業収益を設備・人材といった未来への投資につなげ、地方と一緒になって、人口減少による労働力の低下など経済成長を妨げる壁を打破しなければならない。

 経済成長のあい路の根本には、少子高齢化という構造的な問題がある。少子高齢化の進行が、労働供給の減少のみならず、将来の経済規模の縮小や生活水準の低下を招き、経済の持続可能性を危うくするとの認識が、将来に対する不安・悲観へとつながっている。この不安・悲観を一刻も早く払拭しなければならない。

 このため、私たち自民党は「希望を生み出す強い経済(名目国内総生産=GDP600兆円)」「夢を紡ぐ子育て支援(希望出生率1.8)」「安心につながる社会保障(介護離職ゼロ)」からなる新三本の矢による「1億総活躍社会」の実現を提唱しています。

 新三本の矢を一体的に進めることで、アベノミクスによる経済の好循環がさらに強化され、その成果が分配されることで子育てや社会保障の基盤が安定し、将来の不安がなくなることによって消費が喚起され、さらに経済が強くなっていくことが期待される。このような新しい経済社会システムを構築し、「成長と分配の好循環」を必ず創り上げなければならない。

 新三本の矢は「成長と分配の好循環」を確立することにより、国民一人一人の、もっと働きたい、家を持ちたい、子を産み健やかに育てたいなどというさまざまな希望の実現を支えるとともに、国民や企業の将来不安を払拭することを通じて、構造的課題を克服し、日本全体の成長力を底上げしていく政策パッケージである。

 「成長と分配の好循環」を確立する最大の鍵は、新第1の矢「GDP600兆円」の実現だ。このためには、世界で急速に進展しているさまざまな機器がインターネットにつながるIoT・ビッグデータ・人工知能などによるいわゆる“第4次産業革命”の波に乗り遅れないことが肝要だ。また、正規・非正規の処遇格差、長時間労働の是正など思い切った働き方改革に取り組む。高齢者の就業率を高めることにも努める。

 さらには、規制改革・行政のシステム改革の断行も不可避だ。もちろん女性活躍と地方創生は1億総活躍を目指す政策の中核であり、さらなる施策の推進に努める。

 私たち自民党は「経済再生なくして、日本の再生なし」との認識のもと、あらゆる政策を総動員して経済再生に全力を尽くしていく。

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 8日は公明党を掲載します。

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 ■新三本の矢

 第1の矢 希望を生み出す強い経済(名目GDP600兆円の実現)

 第2の矢 夢を紡ぐ子育て支援(希望出生率1.8の実現)

 第3の矢 安心につながる社会保障(介護離職ゼロ)

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【プロフィル】塩谷立

 しおのや・りゅう 党政調会長代行。文部科学相、官房副長官、総務政務次官、党総務会長、文部科学部会長などを歴任。米アンバサダーカレッジ卒業、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。1990年2月の衆院選で初当選。当選8回。66歳。静岡県生まれ。