サプライズで政策信認低下 日銀・木内審議委員、異例の批判

 

 日銀の木内登英審議委員は23日、今年1月にマイナス金利政策の導入を決めたことに対し「日銀が予想外の時期に予想外の緩和策を打ち出すとの見方が広まり、金融政策運営に対する信認の低下にもつながっている」と批判した。金沢市での講演で語った。

 市場の予想を覆す緩和策を打ち出して大きな効果を狙う日銀の戦略は、サプライズ狙いとも受け取られている。こうした手法への日銀内部からの批判は異例だ。

 木内氏は予想外の決定が「金融政策の予見性の低下と、市場の不安定化の一因になっている」と指摘。その上で「市場と十分な対話を行い、認識のギャップを埋めるよう丁寧な情報発信を心掛けることが重要だ」と強調した。

 また、日銀が2017年度中に目指している2%の物価上昇の実現は「相応の時間を要する」として、中長期の目標として位置付け直すべきだとの考えを示した。

 木内氏は、1月の金融政策決定会合でマイナス金利政策の導入に反対するなど、黒田東彦総裁の政策運営とは一定の距離を置いている。