剰余金2500億円、経済対策に懸念 財務省

 

 財務省は1日、2015年度の決算概要を発表した。税収は7年ぶりに補正予算時の見積もりを下回り、秋の経済対策に回せる剰余金は約2500億円にとどまった。

 15年度の一般会計税収は56兆3000億円と24年ぶりの高水準だったが、見込みを約1300億円下回った。円高で企業業績が伸びず、法人税が想定に約9000億円届かなかったのが響いた。財務省の担当者は「企業との訴訟で敗訴したことなどの特殊要因を除けば前年度よりも約1000億円多かった」と話した。

 一方、借金利払いの減などで歳出の使い残しが約1兆4000億円発生し、国債発行額を補正予算段階から1兆5000億円減額。剰余金は約2500億円となった。剰余金は秋の大型経済対策に充てられるが、財源としては大きく不足する。このため、建設国債を発行して賄うべきだという意見もある。