「リケジョ」就活ミスマッチ解消へ 企業求める人材像を“見える化”
理系女子と企業をマッチングさせるには
産業界のIT人材不足を解消しようと、経済産業省が理系女性(リケジョ)と企業をマッチングするシステムを年内に開発することが7日、分かった。学生の専門性と企業が求める人材像をグラフで“見える化”する。
11日の有識者会議で発表する。国内では理工農学部系の新卒女性が毎年約2万人いるが、バイオなどの分野に人気が偏っており、企業が求めるIT人材との齟齬(そご)が生じている。経産省は、システムの活用でミスマッチを解消し、リケジョの就職を後押しする。
システムでは、学生が履修した単位を入力すると、自分の専門分野がグラフで表示される。経産省が各企業の調査を基に分析した業界ごとの求められる専門技術も同様のグラフで表示され、得手不得手の技術領域が一目で分かる。
またシステムでは、内定に向け不足している分野を埋めるため、どの教授のどんな講義を受けるべきかなども学生に指摘する。
経産省は、年内に完成させて来年初めから運用を始める計画だ。既卒の女性も使うことができ、転職活動で利用することも想定している。
政府は、6月に閣議決定した新たな成長戦略で人工知能(AI)などを積極活用する「第4次産業革命」で30兆円規模の市場を創出すると掲げた。ただ、企業のIT人材需要に対し約17万人が不足している。
今後も、就業人口の減少とIT市場の拡大に伴い、2030年には最大約79万人まで不足が拡大する見通し。経産省幹部は「まずはミスマッチが大きい理系女性の就職を支援し、人材不足を軽減したい」と話している。
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