参院選与党圧勝 経済対策期待で株高・円安 東京株一時709円高

 
上げ幅が601円84銭高を示す日経平均株価終値のモニター=11日、東京・東新橋

 週明け11日の東京市場では、参院選での与党大勝を受けて政府が策定する経済対策への期待が高まり、株高と円安が進んだ。日経平均株価は5営業日ぶりに急反発し、終値は前週末比601円84銭高の1万5708円82銭。上げ幅は一時709円に達した。また円相場は一時1ドル=102円台まで下落し、前週末に比べて1円50銭程度円安ドル高に振れる場面があった。

 大型の経済対策への期待に加え、安倍晋三首相の政権基盤が一段と安定化して今後の経済政策を進めやすくなったとの評価も投資家の安心感につながった。

 東京株式市場では主力株を中心に買いが入り、東証1部上場銘柄の96%超が上昇してほぼ全面高の展開だった。平均株価は前週末までの4営業日で計668円82銭下落したが、1日でこの約9割を取り戻した。

 円相場は朝方に一時1ドル=100円台半ばまで強含んだが、政府の経済対策への期待や平均株価の急反発を材料に、次第に円売りドル買いが優勢になった。東京市場で1ドル=102円台をつけたのは5日以来。

 市場関係者の関心は経済対策の規模に移っている。ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「最低限でも10兆円はないと、失望を買うだろう」との見方を示した。気がかりは円相場だ。英国の欧州連合(EU)離脱決定による世界経済の先行き不安を背景に米国の利上げ期待が高まらず、円高圧力は根強い。当面は為替にらみの展開となりそうだ。