G20財務相会合 予見可能で透明なプロセスを 山崎達雄前財務官に聞く
山崎達雄国際医療福祉大特任教授
23日に開幕する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の議論の展望などを前財務官の山崎達雄国際医療福祉大特任教授に聞いた。
--英国の欧州連合(EU)離脱で世界経済への影響が懸念される
「離脱協議が軟着陸し、英国とEUが新しい関係を築けるかが焦点だが、どうなるかは誰にも分からない。交渉が難航すれば、影響が世界経済に波及することは避けられない。来年は欧州大陸の選挙イヤーだが、選挙の思惑に交渉が翻弄(ほんろう)されるとまた市場が不安になる。交渉開始まで半年程度あるようなので、両者が柔軟になり最初から妥協しやすい形で協議が進むことを期待している」
--市場の安定に向けたG20での議論は
「先行きの不透明感がこれ以上マーケットを揺るがすようなことがないように、EUと英国の離脱協議が予見可能な透明なプロセスになるようお願いすることになるのではないか」
--英離脱問題を受け、景気刺激策の議論は
「リスクをもう1回きちんと整理した上で、対処するために政策の総動員、要するにアベノミクスの3本の矢の国際版をやりましょうという話になる。だが、金融政策は各国とも余地が限られており、構造改革はすぐ効果がでるわけではないから、財政出動による景気刺激は避けられない」
--議長国の中国は構造改革をG20の中心テーマにしている
「中国は過剰な設備や債務という構造問題を改革することが求められており、G20の枠組みの中で自らの構造改革を後押しする考えだ。今回は各国の構造改革の進展を計測する指標が提案される見通しで、世界経済の潜在リスクを低減し、成長を底上げするための重要なステップになる」
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