新幹線、台湾での実績強調 シンガポールで石井国交相
石井啓一国土交通相は22日、シンガポールで開かれた日本政府主催のシンポジウムで講演した。シンガポール-クアラルンプール間の高速鉄道計画について、日本の新幹線システムは高い安全性に加え、人材育成の分野でも台湾高速鉄道(台湾新幹線)で実績を上げた強みを訴えた。
石井氏はこの日、ジョセフィン・テオ上級国務相(運輸担当)と会談し、新幹線方式を採用するよう直接売り込んだ。
講演で石井氏は、今回の高速鉄道計画は「2国間にまたがる東南アジア最初の高速鉄道。東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合を牽引(けんいん)するプロジェクトだ」と指摘し、日本が官民一体となって受注を目指していることを強調。
シンガポールのリー・シェンロン首相とマレーシアのナジブ首相は19日、建設計画の概要を記した覚書に調印。ナジブ氏は入札が来年実施されるとの見通しを示した。日本や中国、韓国、フランス、ドイツなどが受注に関心を示している。(共同)
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