トランプ氏、「イスラム国」打倒へNATOとの連携強化表明
米大統領選【ワシントン=小雲規生】米共和党の大統領候補のトランプ氏は15日、オハイオ州で演説し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)打倒のため、北大西洋条約機構(NATO)との連携を重視する考えを示した。トランプ氏はこれまでNATOに批判的な言動を続けていたが、反発を受けて軌道修正した。
トランプ氏は演説で、イスラム過激主義の拡大を阻むため国際的な会議を開くとし、イスラエルやヨルダン、エジプトなどとの連携を強化すると主張。ロシアとも一致点を見いだせるとした。さらに「この新たな使命のためにNATOとも緊密に連携していく」と述べ、NATOがテロ対策の部門を新設しようとしていることも評価した。
トランプ氏はこれまで外交政策での「米国第一主義」を掲げ、冷戦時代に設立されたNATOを「時代遅れ」と評し、加盟国に応分の費用負担を求めるなどしてきた。しかしこうした言説には、同盟関係を弱体化させ、世界を不安定化させるとの批判が共和党内からも上がっていた。
一方、トランプ氏はオバマ大統領と民主党の大統領選候補クリントン氏がシリアやリビアで体制変更を目指して介入したことが、国内の混乱を招き、ISを台頭させる余地を与えたとも改めて批判した。
関連記事