インフラ競争、日本とアフリカの需給にずれ… 首相、TICAD出席へ
日本と中国はアフリカでインフラ整備の担い手としての魅力を競い合う関係にある。インフラの質の高さが日本の売りだが、専門家は「アフリカ側の需要とずれがあるのではないか」と懸念を示す。
ケニア南部ボイでは巨大な高架橋が完成間近だ。首都ナイロビと南東部モンバサを結ぶ鉄道(約600キロ)の建設現場。中国側が事業費の85%を融資し、中国企業が工事を受注した。周辺国にも延伸させ、東アフリカの大動脈とする構想だ。
ケニア政府高官は「独立以来、最大のインフラ整備プロジェクトで国内総生産(GDP)を約1.5%押し上げる効果がある」と説明。中国による貢献の大きさを強調した。
支援の見返りに資源を収奪すると批判されてきた中国には変化が見える。三井物産戦略研究所の白戸圭一主席研究員は「資源確保を主な目的とする段階は終わった」と分析する。鉄鋼などの過剰生産を背景に、中国にとってアフリカは工業製品の輸出先としての比重が増している。持続的な関係構築に向け、工業化や農業の近代化といった支援も打ち出し始めた。
日本は技術力で中国との違いを際立たせる考え。国土交通省はアフリカ開発会議(TICAD)の関連イベントとして、26日から「日・アフリカ官民インフラ会議」を開催予定だ。
しかし、ほどほどの品質のインフラを安く買いたい国があるのも事実。白戸氏は、日本が得意とする高価格で最先端のインフラについて「相手の購買力からずれていれば押し売りになりかねない」と警鐘を鳴らした。(ナイロビ 共同)
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