余震900回超、迫る「72時間」死者は267人に
イタリア中部地震【アマトリーチェ(イタリア中部)=宮下日出男】イタリア中部地震で、伊政府当局は26日、死者が267人に達したと明らかにした。ロイター通信が報じた。負傷者も400人近くに上っている。被害者の生存率が急速に低下するとされる地震発生から72時間が迫る中、当局は救助に全力を挙げている。
レンツィ首相は25日、被災地への非常事態を宣言し、支援のため、緊急時の基金から5千万ユーロ(約56億7千万円)の資金を拠出すると明らかにした。甚大な被害が出た中部アマトリーチェなどでは、救助隊員が懸命の捜索を継続。ただ、余震は900回以上に上り、二次災害への警戒も必要な状態だ。
レンツィ氏は「再建は政府と国の優先課題だ」と語り、被災者救済と被災地復旧を急ぐ考えを示した上、被災者への税負担軽減も図ると表明した。不十分と指摘される地震対策の強化も尽くす考えを強調した。
フランチェスキーニ文化相は25日、被災地で損害を受けた歴史的な文化遺産が293件に上ったと明らかにした。うち50件が深刻な状態で、「歴史的な地域の特徴を維持しながら、地震に耐えるよう再建するのは大変だ」と強調した。
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