一時103円台後半まで円安、米雇用統計発表直後は円高も

 

 2日のニューヨーク外国為替市場では8月の米雇用統計の発表直後、非農業部門就業者数が市場予想を下回ったことで、円相場は1ドル=102円台後半まで円高ドル安に振れる場面があった。だが、内容が精査されるにつれてドルが買い戻され、円は一時1ドル=103円台後半まで下落した。

 発表直前は1ドル=103円台半ば近辺だった。非農業部門の就業者数は前月比15万1千人増と、市場予想(18万人程度の増加)を下回ったが、直近の3カ月平均では23万人超に達するなど、米雇用情勢は堅調との見方が次第に広がった。

 みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは「9月の追加利上げの可能性は引き続き残っている」とした上で、当面の円相場は「1ドル=102円台後半から104円台前半でもみ合いながら、追加利上げの行方を見極める展開になるのではないか」と話した。