トランプ氏招待を提案したメキシコ財務相が辞任 大統領批判高まり引責か

 

 【ロサンゼルス=中村将】メキシコの財務省は7日、ビデガライ財務相が辞任したと発表した。同国では、米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏を招待したペニャニエト大統領への批判が高まっており、地元メディアはトランプ氏の招待を提案したビデガライ氏が引責辞任したとの見方を伝えている。

 AP通信によると、ビデガライ氏の後任には、財務相を務めたことがあるミード社会開発相が就く。

 トランプ氏は8月31日に同国を訪問。ペニャニエト氏と会談し、国境に「壁」を築くとの持論を改めて展開した。会談後の共同記者会見で、トランプ氏は「壁」の建設費について「論議しなかった。今後の話だ」と説明したが、ペニャニエト氏は会見の数時間後、ツイッターで「会談の冒頭、メキシコは支払わないことを明確にした」と明かし、食い違いをみせた。

 地元メディアの世論調査によれば、ペニャニエト氏がトランプ氏と会談したことについて、85%が「失敗だった」とし、3分の2が「(ペニャニエト氏は)評価を下げた」と回答した。複数の地元メディアはトランプ氏の招待を中心となって進めたのはビデガライ氏だったと報じている。