日露、経済協力の具体化へ協議加速 首相、ロシア副首相と会談、方針一致
安倍晋三首相は2日、ロシアのドゥボルコビッチ副首相と京都市で会談し、日露間の経済協力の具体化に向けて協議を加速させる方針で一致した。首相は、12月のプーチン・ロシア大統領来日と首脳会談開催に関し「政治、経済など幅広い分野で成果を出し、日露関係を全体的に発展させる機会となることを期待する」と述べ、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の進展に意欲を示した。
日露経済協力をめぐっては、世耕弘成ロシア経済分野協力担当相が11月前半ごろの訪露を調整。同月にはシュワロフ第1副首相の来日と「日露貿易経済政府間委員会」の開催も予定している。日本が提案した8項目の対露経済協力の具体策を打ち出すため閣僚、事務レベルで詰めの協議を急ぐ。
これに先立つ10月中には杉山晋輔外務事務次官が訪露して次官協議を開催する方向。この後、岸田文雄外相もロシアを訪れてラブロフ外相と会談する予定で、12月の首脳会談に向けた環境整備が進む見通しだ。
首相はドゥボルコビッチ氏との会談で、9月に極東ウラジオストクで行われたプーチン氏との首脳会談を踏まえ、世耕氏の下に「ロシア経済分野協力推進会議」を設置したと説明。極東地域の開発を柱とした8項目の経済協力案の検討を加速させるよう指示したと明らかにした。同協力案は5月にロシア南部ソチで開いた日露首脳会談の際に首相が提案した。ドゥボルコビッチ氏はプーチン氏の訪日について「精力的に準備を行っている。日露間でさまざまな分野での協力を実現し、関係を発展させていきたい」と強調した。
会談は京都市で開催された科学技術に関する国際会議出席に合わせて約15分間行われた。世耕氏も同席した。ドゥボルコビッチ氏との会談は第2次安倍内閣発足以降、3回目。
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