韓国、TPP参加近く決定 榊原経団連会長に伝える
経団連の榊原定征会長は11日の記者会見で、10日にソウルで会談した韓国の周亨煥(チュ・ヒョンファン)産業通商資源相が、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への「参画を近く正式に決める」と述べたことを明らかにした。韓国の担当閣僚が参加決定の方針を示したのは初めて。
榊原氏によると周氏から韓国の参加にあたっては「日本の経済界や政府の協力をお願いしたい」と要請されたという。「明快に発言され、突然のことに正直、驚いた」と感想を述べた。
韓国はこれまで、TPP交渉とは距離を置いてきたが、昨年10月に日米などが大筋合意に達すると、「乗り遅れた」との批判が韓国内で拡大し、その後、参画に向けて方針転換を進めてきたとされる。
これまで韓国は各国と個別に自由貿易協定を結ぶことに重点を置いてきたほか、朴槿恵大統領は特に、輸出を中心に中国との経済関係を重視する政策をとってきた。だが、中国経済の成長鈍化によって、韓国の輸出が低迷し、韓国経済の成長が鈍る要因にもなってきた。ここでTPPへの参画を打ち出し、日本や米国との関係を強化し、経済政策を大きく見直すことになりそうだ。
榊原会長は周氏との会談の前に朴大統領と1年5カ月ぶりに会談し、両国の貿易拡大に向けて広域経済連携の促進が欠かせないとの認識で一致した。
関連記事