ジャカルタ、バイクで配達・買い物代行 渋滞逆手に新ビジネス
交通渋滞が世界最悪といわれるインドネシアの首都ジャカルタで、のろのろとしか動かない自動車を尻目にすいすいと移動できるバイクを使った新たなビジネスが登場している。渋滞を嫌って、外出をためらう顧客に代わり、買い物をしたり、さまざまなものを配達したりするサービスだ。
「渋滞のため外出するのがおっくうな時には食事をバイクで買ってきてもらう。画期的でとても便利」。ジャカルタの女性会社員、ディア・メガサリさんはバイクビジネスを褒めちぎる。
ジャカルタでこのビジネスに参入している主な企業は、「ゴジェック」「グラブ」「ウーバー」の3社。
ビジネスの内容は、スーパーマーケットなどでの買い物代行や食事の配達、コンサートのチケット購入代行など多岐にわたる。掃除やマッサージのスタッフ、ネイルケアや散髪などのための美容スタッフを連れてくるサービスもある。
地元メディアによると、基本料金は走行距離に応じて変動する。「ゴジェック」の場合、10キロ未満だと1万2000ルピア(約96円)、10キロ以上15キロ未満は1万5000ルピアで、15キロ以上では1キロごとに2000ルピアが加算される。これに各種サービス料金を上乗せして合計金額が決まる。
食事の配達では、スマートフォンの専用アプリに近くの食堂やレストランのメニューが価格とともに表示され、選んだ品物と走行予定距離に基づく合計金額が分かる。価格交渉の必要がなく、料金が明朗なことも人気の一因だ。注文したデータは食堂やレストランの近くにいるドライバーに伝えられるため、時間も節約できる。重いバッグを自宅まで送ったり、自宅に忘れた携帯電話をオフィスまで届けたりする「何でも屋」のようなサービスも請け負う。
ゴジェックのナディム・マカリム最高経営責任者(CEO)は「バイクビジネスを発展させていくには、顧客のニーズに学ぶことだ」と地元メディアに語り、さらなるサービスの開拓に意欲を示した。(ジャカルタ 共同)
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