日露、エネ開発で一致 優先プロジェクト30項目選定へ
対露経済協力を検討するハイレベル作業部会で握手する世耕弘成経済産業相(右)と、ロシアのウリュカエフ経済発展相=3日、モスクワ(田辺裕晶撮影)
世耕弘成経済産業相は3日、対露経済協力をめぐりロシアのノバク・エネルギー相、ウリュカエフ経済発展相と相次いで会合を開いた。プーチン大統領訪日に向け、12月中旬までに約30項目の優先プロジェクトを選定することで合意。また、サハリン(樺太)と北海道を送電網でつなぐエネルギー・ブリッジについて制度面や経済性などの課題を研究することで一致した。
世耕氏は、日本が提案した8項目の協力プランを横断的に検討するハイレベル作業部会の冒頭で、「日露首脳が両国関係の将来を真剣に議論するのにふさわしい成果作りを進める」と強調。ウリュカエフ氏は「歴史的な日になる。ビジネスの具体的な問題解決に資する作業をしたい」と述べた。
今後、ロシア南西部のヴォロネジをモデルに先進的な都市環境整備を進めるほか、ロシア企業の生産性向上を図るためロシア人の管理職100人程度を日本で研修することも合意した。
これに先だって行われたエネルギー分野の協力案を検討する「エネルギー・イニシアチブ協議会」では、石油・天然ガスなどの共同開発、省エネルギーと再生可能エネルギー、原子力の3分野で作業部会を設置し、プロジェクトを深掘りすることで一致した。
また、エネルギー・ブリッジに加え、北極圏ヤマル半島の液化天然ガス(LNG)基地整備や、サハリンからのガスパイプライン敷設といった大型案件も引き続き検討する見通しだ。(モスクワ 田辺裕晶)
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