朴槿恵大統領、捜査受け入れ表明 涙声で「すべての責任をとる覚悟ができている」

 

 【ソウル=名村隆寛】韓国の、朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日、職権乱用の共犯容疑などで前日夜に逮捕された友人の女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑をめぐり、国民向け談話を発表した。朴氏は国民に謝罪したうえで、「検察の捜査に最大限協力する」と述べ、必要なら自らへの捜査にも応じる考えを示した。

 朴氏が検察の捜査を受け入れれば、韓国の現職大統領としては初めてとなる。

 朴氏は大統領府で発表した談話で、「崔氏の事件で国民に大きな失望を与えた。もう一度心から謝罪する。周辺の人々に厳格にできなかった。すべての責任は私にある。私が至らなかったことに、国民に許しを請う」と述べた。

 また朴氏は、「すべての責任をとる覚悟がある、必要であれば、私も検察の捜査に応じる覚悟がある」と述べた。

 その一方で、安全保障や国内経済など、内外の懸案が山積している韓国の現状について言及。自らの辞任には触れず、国政運営に引き続き当っていく考えを示した。

 朴氏は時折、涙声になり談話を読み上げた。10分足らずで談話発表を終え、記者席の方に進み、再度、深々と頭を下げた。

 朴氏は10月25日に、崔容疑者に内部資料を提供し意見を聞いていたことを認め、国民に謝罪した。わずか10日で再び釈明、謝罪する事態に追い込まれた。

 事件をめぐっては、朴氏の関与が最大の焦点になっている。韓国の憲法では、在任中の大統領は内乱罪などを除き起訴されない。しかし、金賢雄(キム・ヒョンウン)法相は3日、国会の特別委員会で、「真相究明に必要ならば(朴氏に)捜査を受けるよう要請すると明言した。