韓国検察、サムスン電子を捜索 朴大統領友人の崔容疑者の会社に不正資金か

 

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人で女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑を捜査している韓国検察は8日早朝、ソウルにあるサムスン電子の社屋を家宅捜索した。崔容疑者と娘がドイツに設立した会社に不正に巨額の資金を提供した疑い。疑惑をめぐる捜査は韓国有数の財閥企業にまで拡大した。

 聯合ニュースによると、検察の特別捜査本部は、韓国乗馬協会会長を務める同社の朴商鎮(パク・サンジン)対外担当社長の執務室などを捜索し、協会に関する資料を押収した。

 同社は、崔容疑者と娘の鄭(チョン)ユラ氏(20)がドイツに所有するスポーツコンサルティング会社「コレスポーツ(現ビデックスポーツ)」に280万ユーロ(約3億2千万円)を送金した疑いが持たれている。五輪を目指す選手団の育成が名目だったが、実際には、鄭氏の馬の購入などに充てられていたという。

 サムスンは、崔容疑者が私物化していたとされる2つの財団の設立時に204億ウォン(約18億円)を出資していた。

 検察は5日に乗馬協会幹部を聴取。朴社長からも聴取する方針とされ、不透明な資金の流れについて全容解明を目指す。

 また、朴大統領は8日午前、国会を訪れ、丁世均(チョン・セギュン)議長と会談した。朴氏は、野党系の金秉準(キム・ビョンジュン)氏を新首相に指名したが、野党側が撤回を要求。聯合ニュースによると、朴氏は指名について説明した上で、野党が反対なら国会が候補を推薦するよう要請したという。