与党税調議論 AIサービスも減税、エコカーは対象絞り込みへ

 
税調総会に臨む自民党の宮沢洋一税制調査会長(中央右)と茂木敏充政調会長(同左)ら=21日午後、東京・永田町の自民党本部(斎藤良雄撮影)

 平成29年度税制改正では、日本経済の成長に向けて企業の研究開発や賃上げを支援する減税の対象拡大、エコカー減税の対象絞り込みなども焦点になる。ビール類の酒税については、32年度から段階的に一本化する方向で調整。与党は12月8日に税制改正大綱を決定する方針だ。

 政府は国内総生産(GDP)に占める研究開発費の割合を4%以上にする目標を掲げる。このため、与党は29年度改正で企業の研究開発費の8~10%を法人税から差し引く制度について、製品の製造などだけでなく、人工知能(AI)を使ったサービスの開発なども対象に追加。さらに研究開発を増やした企業ほど減税額を今より拡大する方向で議論する。

 28年度末で期限を迎える自動車取得税のエコカー減税は2年以上延長する方針。ただ、現在は国が燃費目標として定めた「27年度基準」を5%上回った車などが対象なのに対し、総務省や自治体はより厳しい「32年度基準」を「一定水準以上達成している車」にするよう要求。自動車メーカーは反発している。

 麦芽比率などで異なるビール類の酒税については、32年度から38年度までに3段階で、350ミリリットル缶当たり約55円に統一する方針。ワインの税率を上げ、日本酒を下げて一本化する方向性も打ち出したい考えだ。