日銀・桜井氏、原油高を歓迎 2%の物価上昇目標後押し
金融政策や国内外の経済動向について説明する日銀の桜井真審議委員=1日午後、大津市
日銀の桜井真審議委員は1日、大津市で記者会見した。石油輸出国機構(OPEC)が原油減産で最終合意したことについて「(合意を受け)原油価格が値上がりしている。一般論で言えば、原油価格の上昇は他の条件を一定とすれば物価を押し上げる」と歓迎した。原油安は、日銀が掲げる2%の物価上昇目標の障害になっていた。
桜井氏は、経団連が安倍政権の要請に応じ4年連続で賃上げを呼び掛ける方針の2017年春闘にも言及。「賃上げがある程度進んでいくことが成長や物価の見通しを強める」との認識を示し、今後の動向を注視していく考えを示した。
一方、世界経済の現状については「減速傾向に歯止めがかかりつつある」としながらも「現在抱えている不確実性を短期的に拭い去ることは困難」と分析。トランプ次期米大統領の政策や英国の欧州連合(EU)離脱の経過を注視する必要があるとした。
日本経済の先行きに関しては「海外経済の持ち直しや政府の大型経済対策などを背景に高めの成長を続ける」と述べた。
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