メロン武器にふるさと納税求める 夕張市長が東京で寄付呼び掛け

 
記念撮影する北海道夕張市の鈴木直道市長(右)とトラストバンクの須永珠代代表取締役=7日午後、東京都千代田区

 「皆さんのふるさと納税で夕張を元気にします」。北海道夕張市の鈴木直道市長は7日、東京都内で記者会見し、子育て支援や若者の定住促進などの活性化事業を進めるため、ふるさと納税による寄付を呼び掛けた。

 全国唯一の財政再生団体の市長として「借金を返しながら地域を再生させるには、新たな財源が必要」と訴えた。2017年の寄付額を約6億円(15年は約2億円)に増やすことを目指しており、特産のメロンや来年3月に開かれる国際映画祭のパスポートなどの返礼品をアピールした。

 寄付先の検索やクレジット決済ができるサイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(東京)の協力で、新たな返礼品の発掘などにも取り組む。会見に同席した須永珠代代表取締役は「地域の課題を解決するため、市と一緒に頑張りたい」と話した。