酒税 ビール類など10年かけて一本化

来年度税制改正
各社の商品構成により、ビール類の酒税一本化の影響は異なる

 麦芽比率などで異なるビール類の酒税は平成32年10月、35年10月、38年10月の3段階で350ミリリットル缶あたり54.25円に一本化する。ビールは現在の77円から減税に、発泡酒は46.99円、第3のビールは28円から増税になる。類似商品の税額格差は公平性や企業の商品開発をゆがめてきた。税制を簡素化し、不公平感の解消やビールの国際競争力向上を狙う。

 10年程度の長い時間をかけて見直すことで消費者やメーカーに配慮する。実際に変更するかどうかは経済状況を踏まえて柔軟に判断できる規定も設けた。

 ビールの定義も現在は麦芽比率67%以上と定めているが、50%以上に引き下げる。原料も麦芽やホップなどに限られている現在の規定にオレンジピールのような香料も追加する。

 日本酒とワインの税額もそろえる。日本酒は現在、350ミリリットルあたり42円、ワインは28円だが、32年10月と35年10月の2段階で35円に一本化する。製造方法が同じ醸造酒に区分されるのに税額差があると、日本酒の生産者から反発が出ていた。手軽な価格で人気のチューハイは350ミリリットルあたりの税額が28円だが、38年10月に35円に増税する。