「トヨタは米に新工場を」「中国は最も保護主義的」…次期米商務長官のロス氏が議会証言
上院の公聴会で証言するウィルバー・ロス次期商務長官。後方ではロス氏に抗議する人たちが幕を広げた=18日、ワシントンの連邦議事堂(AP)
トランプ次期米政権の商務長官に指名された著名投資家ウィルバー・ロス氏(79)は18日、人事承認に向けた議会上院の公聴会で証言した。減税や規制緩和による雇用増を優先課題に挙げ「トヨタ自動車や他の企業に米国内に工場を造ってもらうことが重要だ」と強調。中国を「最も保護主義的だ」と批判し、不公正な貿易をする国を厳しく罰する考えも表明した。
トランプ氏の批判を受け、トヨタの豊田章男社長は9日、新型車の開発や工場の生産性向上などのために今後5年間で米国に100億ドル(約1兆1400億円)を投資すると発表したが、ロス氏はトヨタなどに新工場の建設を促した。
トランプ氏が米国の貿易赤字の元凶とみる中国について、ロス氏は輸入品に高関税を課していると糾弾。不公正な貿易姿勢は「厳しく罰せられるべきだ」と述べた。報復で高関税を課すことは「不公正をただすのに役立ち、取引の道具としても有効だ」と語った。(共同)
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