ベトナム、16年の鉄道収入目標未達成 LCCなどとの競争で苦戦
ベトナムは鉄道事業が苦戦している。同国鉄道総公社(VNR)によると、2016年の鉄道収入は8兆3380億ドン(約425億円)で、目標額の88.8%にとどまったもようだ。収入目標の未達は3年連続となる。同国の鉄道は近代化が進んでいないことに加え、格安航空会社(LCC)など他の輸送機関に客足を奪われていることが、収入減の要因とされる。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
VNRの幹部は、16年の鉄道収入減について、北部の首都ハノイと南部の最大都市ホーチミンを結ぶ南北統一鉄道で鉄道橋崩落事故により約3カ月間運行が寸断されたことが響いたと指摘する。また、LCCとの競争激化や資金不足による整備事業の着工遅延なども収入減につながったとの見方だ。
VNRは巻き返しを図るため、貨物と旅客の両分野で鉄道輸送の競争力強化に注力する。今年の鉄道関連予算は2兆2000万~2兆3000万ドンとされるが、鉄道近代化を加速させるため政府に予算増を求めている。
運輸省のグエン・ゴック・ドン副大臣は「16年は鉄道整備事業が停滞したが、17年は事業を活性化させる」と意気込みを示した。VNRは、今年の鉄道収入を前年比8%増とする目標を掲げ、鉄道分野への民間投資を広く呼びかけていく方針だ。(シンガポール支局)
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