円高一段落、株3日ぶり反発 トランプ氏の為替政策批判 市場は冷静

 

 トランプ米大統領が1月31日、日本の為替政策を円安誘導と批判したことで、31日のニューヨーク外国為替市場で円相場は急伸し、一時1ドル=112円08銭と約2カ月ぶりの円高ドル安水準をつけた。ただ、1日の東京外為市場ではドルが買い戻されて一時1ドル=113円台まで戻すなど冷静な受け止めもみられた。

 1日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比106円74銭高の1万9148円08銭だった。朝方は下落して推移し、取引時間中としては1週間ぶりに1万9000円を割り込む場面もあったが、円高ドル安の流れが一段落したほか、決算発表が本格化している企業業績への期待も下支えとなり、プラスに転じた。

 トランプ大統領が日本の為替政策をやり玉に挙げれば、昨年11月の米大統領選後の円安ドル高が逆回転しかねないとの危惧は市場関係者の間にあった。にもかかわらず1日の外為市場で円高ドル安が一方的に進まなかった背景について、みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは「米経済が完全雇用の状態に近い中でトランプ政権が景気刺激策を講じれば、(物価や金利の上昇を経て)ドル高をもたらす点が改めて認識された」と指摘する。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の服部隆夫シニア投資ストラテジストは「10日の日米首脳会談が目先のヤマ場」とした上で、「3月末にかけて一時的に1ドル=110円を突破する円高ドル安となる可能性も否定できない」と話した。