「日銀緩和 為替目的ない」 中曽副総裁、トランプ氏の批判否定
日銀の中曽宏副総裁は9日、高知市で記者会見し、トランプ米大統領の円安誘導批判に関連し、日銀の金融政策は「物価目標の早期実現だけを目的に行い、為替相場を目的にしたものではない」と述べ、批判は当たらないとの考えを強調した。
日銀が2013年に大規模な金融緩和に踏み切った後、大幅な円安となった経緯があり、トランプ氏は1月末に日銀の「資金供給」をやり玉に挙げた。
中曽氏は日銀の金融緩和が20カ国・地域(G20)の各国当局の「理解を得られている」と説明。今後も「必要十分な国債買い入れを継続していく」と述べた。一方で、上昇基調にある長期金利の操作は「未踏の領域であるのは事実」と容易ではないとの認識を示した。今月3日には一時0.15%まで上昇したため、日銀は利回りを指定して国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」で抑え込んだ。
中曽氏は「長期金利をコントロールすることは十分可能」との見方を示しつつ、国債買い入れオペ(公開市場操作)を手探りで進めていることをにじませた。
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