(4完)「仮面女子」&「はとバス」コラボツアー ファンら満足「距離感近く楽しい…5千円高くない」

プレ金アキバ
はとバスツアーに一緒に乗り込み、仮面女子メンバーとハイタッチして親交を深めたファンら=24日、東京・秋葉原

 プレミアムフライデー(プレ金)は、生存競争が激しいアイドルも企画を打ち出す。

 ホッケーマスクの着用で知られる異色の地下アイドル「仮面女子」と、東京名物「はとバス」が24日、プレ金に合わせたコラボ企画を実施した。

 プレ金企画「仮面女子のライブを堪能する特別ツアー!」と銘打って、午後5時、仕事を早々に切り上げたサラリーマンらと仮面女子メンバーがそろって、はとバス3台に分乗。バス内では、ネクタイ姿が目立つファンらが東京の街をドライブしながら、仮面女子メンバーとビンゴゲームなどを堪能した。

 午後6時10分ごろ、一行はアイドルの聖地「秋葉原」にある専用劇場「アリスプロジェクト仮面女子CAFE P.A.R.M.S」に到着。さっそく始まったライブ公演では、割れんばかりの拍手と声援を送った。

 仮面女子のファンというネクタイ姿の自営業男性(50)=東京都町田市=は「自営の自分にプレ金は無関係」と苦笑い。「でも、せっかく面白い企画なので参加した。アイドルとの距離感が近く楽しかった。ツアー料金5000円は全く高くない」と満足そう。

 「(1月に殺害予告を受けて涙の会見を開いた)神谷えりなさんのファンで、きょう、見に来ました」と話したのは、やはりネクタイ姿の男性(44)=神奈川県在住。「参加者の多くが30~50代で、5千円払える層ということかな…」と話していた。

 ライブは午後7時過ぎに無事終了した。メンバーとファンが一体となってフォトセッションに臨んだ後、神谷えりなさんが取材に応じ、「ずっとファンの方とバスで一緒というのは新鮮な企画。距離感も近くて良かった」とひとまず成功を喜んだ。

 ただ頭にあるのは先月の殺害予告事件。「まだ犯人が逮捕されていないので、不安感は消えない。ただバスの中では事件のことが頭によぎることもなかった」と話していた。=完(WEB編集チーム 柳原一哉)