財政審会長に14年ぶり経団連会長を起用へ 財務省
経団連の榊原定征会長
財務相の諮問機関である財政制度等審議会(財政審)の次期会長に、財務省が榊原定征・経団連会長を充てる人事を固めたことが23日、わかった。経団連会長が財政審の会長に就任するのは平成13年の今井敬氏以来で14年ぶり。
近く、榊原氏を財政審の委員に任命。4月にも開く総会で、委員の互選によって現在の吉川洋・立正大経済学部教授の後任として、榊原氏が財政審の新しい会長に選出される予定だ。
榊原氏は政府の経済財政諮問会議の民間議員を務めている。特に、財政再建と社会保障制度の改革を重視していることで知られている。財政規律の堅持を掲げる財務省としては、今年末に控える診療報酬改定などで、榊原氏の手腕に期待を寄せる。
榊原氏は、諮問会議の民間議員や働き方改革実現会議の議員を務めるほか、近く大阪万博の招致委員会の会長にも就任する予定で、多くの政府の役職を兼務することになる。
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