クロマグロを漁獲量規制対象に追加

 

 政府は18日、資源量が低迷する太平洋クロマグロの保護を強化するため、法律に基づいて年間漁獲量に上限を設ける制度の対象に、クロマグロを追加することを決めた。関係する政令の改正を閣議決定した。来年1月以降に適用する予定。

 海洋生物資源保存管理法に基づく漁獲可能量(TAC)制度に伴う措置で、現在はサンマなど7魚種に適用している。国が資源の状態に応じて魚種別の漁獲枠を設定し、都道府県などに配分する。上限に迫った際に出される操業停止命令に従わない場合や水揚げ量を報告しない場合の罰則規定もある。

 水産庁や都道府県は今後、具体的な資源管理計画を作成する。計画をまとめた上で、国が管理する大中型巻き網漁業などは来年1月、都道府県が管理する沿岸漁業は同7月から、それぞれ規制を適用する予定。