RCEPが開幕 フィリピンで関税や投資協議

 

 日本や中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など計16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の事務レベル交渉会合が2日、フィリピンの首都マニラで始まる。12日までの日程で、関税やサービス貿易、投資などの分野で協議を進める。

 日本は高いレベルの自由化を目指しているが、自国内の産業保護のため中国やインドなどは関税の撤廃・引き下げに慎重。隔たりをどれだけ埋められるかが焦点だ。8日からの全体会合で本格的交渉を始める。

 ASEANは4月29日に加盟10カ国の首脳会議をマニラで開催。30日、RCEPの交渉進展を歓迎した上で「経済成長を加速し、地域経済の統合を深める潜在性があるRCEP合意の必要性が増している」とする議長声明を公表し、早期妥結に意欲を示した。(共同)